超高効率固液分離技術(高速ろ過)
概要
「沈殿」から「ろ過」へ 最初沈殿池に代替して処理能力を向上
下水道施設の普及が進み、最近では広域化、公民連携、革新的技術などを駆使した経営改善・強化が求められつつあります。
「晴雨兼用 高速ろ過システム」は、老朽化した施設・設備のストック縮減型再構築へのニーズに応え、経営の効率化に貢献する技術です。
下水処理施設のメリット
- 能力増強によるストック縮減
- 雨天時の増水対応
導入による複合効果
- 創エネ化
- 災害対応
- 雨天時の増水対応
特長
高いろ過速度
- ろ過速度:250~500m/日(従来の最初沈殿池は30~50m/日)
- 従来の最初沈殿池の1/2程度の省スペース
- 建設コスト縮減
既存槽を活用可能
- 既存の最初沈殿池を改造し、高速ろ過池を設置することが可能
晴雨兼用
- 雨天時にはろ過速度を最大1,200m/日まで上げることが可能
- 雨天時の簡易処理消毒用薬品の低減
効率的な生汚泥回収
- 消化ガス発生量の大きい生汚泥を多く回収することが可能
高いBOD・SS除去性能

- BOD除去性能 40%以上(ろ過速度 250~500m/日における実証値)
BOD除去率は、溶解性BODの割合、SS除去率と浮遊性BODの関係から算定 - SS除去性能 50~70%(実証一例)
SS除去率は、原水SS濃度から算定 - 夾雑物を100%除去(粒径1㎜以上、下水中のプラスチック片も除去することが可能)


本技術は、2013年7月に発行された「超高効率固液分離技術を用いたエネルギーマネジメントシステム導入ガイドライン」(国土交通省 国土技術政策総合研究所作成)で性能などが評価されています。
【特許番号】
第3853738 高速ろ過方法
第3824583 合流式下水道における雨水処理装置及びその逆洗方法