下水汚泥ガス化発電システム
概要
下水汚泥ガス化発電システムは、汚泥中の可燃成分をガス化・改質反応によりH2やCOを主成分とする有用なガスとして回収し、高効率発電することで温室効果ガス(N2O、CO2)の排出量を大幅に削減します。
特長
エネルギーの高効率利用
酸素を用いた部分燃焼により有機分を高効率にクリーンな燃料ガスへと改質し、ガスエンジン発電等により小規模でも高い発電効率を実現します。
環境負荷の低減
ガス化・改質反応は、還元雰囲気での高温操作のため、地球温暖化係数の高いN2Oを排出しないシステムです。また、高効率発電の実現により、化石燃料使用量を大幅に削減します。
各種バイオマスへの適用可能概要
下水汚泥の他、木質等のバイオマスを混合してガス化することで更に高効率にエネルギー回収することも可能です。
エネルギー利用形態の多様化
燃料ガスは、ガスエンジンのみならず、燃料電池等への適用も可能です。
導入例
清瀬水再生センター(東京都下水道局)
東京都下水道局殿・東京都下水道サービス株式会社殿・メタウォーターは、東京都下水道局東部スラッジプラントにおいて共同研究として実証試験を行い、下水汚泥のガス化プロセスを確立しました。
その結果「清瀬水再生センター 汚泥ガス化事業」において本技術が採用され、2010年7月より処理規模:100t/日、発電出力150kWの汚泥ガス化炉が稼動中です。