流動焼却システム
流動焼却システム(流動炉)
概要
流動焼却システムは、その高い焼却性能と経済性、及び容易な維持管理性から、現在広く普及している焼却システムです。
特長
すぐれた焼却性能
下水汚泥を高温流動床中で激しく攪拌・混合することにより、汚泥の乾燥・焼却を迅速かつ完全に行います。
シンプルな構造
炉内に機械可動部を有していないため、炉本体の構造が簡単で、メンテナンスが容易です。
間欠運転が可能
流動床の熱容量が大きいため、炉停止後の炉内温度の低下が小さく、間欠運転が容易に行えます。
臭気の完全分解が可能
炉内が約850℃と高温であるため、臭気源は完全に分解し、排ガスは無臭となります。
循環流動焼却システム(循環炉)
概要
循環流動焼却システムは、炉本体及び高温サイクロンなどから構成され、従来の気泡流動焼却システムよりも炉内ガス流速を高速とし、流動媒体(砂)を循環させることにより、汚泥(焼却物)の燃焼効率をより高くした焼却システムです。
特長
焼却炉のコンパクト化を実現
従来の気泡流動焼却炉よりも燃焼効率が高く、炉面積当たりの処理負荷が大きいため、炉サイズはその約1/2とコンパクトにすることが可能です。
しさ・ふさとの混焼に最適
炉内を流動媒体(砂)が循環し、炉内温度分布が均一となるため、従来の気泡流動焼却炉よりもしさ・ふさとの混焼に適しています。
流動ブロア動力の低減が可能
流動ブロアの必要静圧は、従来の気泡流動焼却炉よりも小さく、その動力を低減することが可能となります。
現地工事の工期短縮が可能
炉体のユニット化により、現地における工期を短縮することが可能です。
熱回収率を向上
流動媒体(砂)を循環させるため、燃焼熱の回収が可能となります。
循環流動焼却炉のしくみ
焼却炉に投入された汚泥(焼却物)は、燃焼すると同時に、流動媒体(砂)と共に炉外へと排出され、その燃焼ガスは高温サイクロンにて砂と分離されます。
分離した砂は再びダウンカマーを介して炉下部へと循環し焼却が行われます。