延焼防止システム
火災発生時の延焼範囲を最小化
概要
不燃ごみなどを収集、運搬、処理する各過程において、従来は、中身が残ったスプレー缶やライターからもれたガスに引火することによる火災が問題となっていました。また、近年ではリチウムイオン電池(LIB)を原因とした火災発生の危険性があり、収集・運搬車両や処理設備を損傷させることがあります。特に破砕処理を伴う廃棄物処理施設では、施設内で火災が発生することが少なくありません。小規模な火災であれば発熱程度で収束するのですが、大規模な火災となると設備の復旧に多額の費用と期間を要するケースもあります。
そのため万が一、火災が発生しても被害の及ぶ範囲を最小化する消火・延焼防止システムの重要性が高まっています。
当社では、火種の発見と同時に搬送コンベヤ直後の防火ダンバを閉じ、水没シュート内で確実に消火する特許技術(特許6148910号)を取得しています。
この技術を応用し、処理系内で散水消火することに加え、火種を防火ダンパで分離して系外に排出した後に、確実な水没消火を実現するシステムも構築しています。
フロー図
岐阜県岐阜市 東部クリーンセンター 粗大ごみ処理施設