2023年のニュース
脱炭素社会実現に向けた低コスト嫌気性消化技術の共同研究を開始
メタウォーター株式会社(代表取締役社長:山口 賢二、本社:東京都千代田区)は、日本下水道事業団(理事長:森岡 泰裕、本社:東京都文京区)と、
以下の通り共同研究を開始しました。
■ 共同研究名称
脱炭素社会実現に向けたバイオガス利活用技術及び嫌気性消化技術の開発
-集中加温型高速中温消化システムとステンレス合板製消化タンクによる低コスト嫌気性消化技術の開発-
■ 共同研究者
日本下水道事業団 メタウォーター株式会社
■ 共同研究期間
2023年4月7日~2025年3月31日
本研究は、下水処理の過程で発生する余剰汚泥を集中的に加温し、消化効率を向上させることで消化日数を短縮し、消化タンク本体にはステンレス合板を使用することで、防食塗装の範囲を縮小できることを実証します。また、この両技術を組み合わせることで、従来技術よりもライフサイクルコストの削減を実現し、脱炭素社会に貢献する嫌気性消化技術の開発を目的とします。
図 共同研究の対象技術■ 技術概要
本技術は以下に示す2つの要素技術の組み合わせにより、消化設備のライフサイクルコストの削減が可能となります。
①集中加温型高速中温消化システム
中温消化に必要な熱量を投入余剰汚泥へ集中的に付与し、余剰汚泥中の微生物の不活性化により汚泥の分解・ガス化を促進することで、
消化日数を短縮しても安定消化が可能となり、消化設備の建設費削減が可能となります。
図 集中加温型消化高速中温消化システムの概要 ②ステンレス合板製消化タンク
消化タンク材質にステンレスを貼り合わせた特殊合板を用いることで、防食塗装および補修塗装が不要となるとともに、高効率撹拌機の採用により、
撹拌の低動力化および最適運用によるタンク内での堆積解消が可能となり、消化設備のLCC削減が可能となります
図 ステンレス合板製消化タンクの概要
■ 研究概要
本研究では、実下水処理場に実証実験プラントを設置し、通年にわたる実証実験を行うことにより集中加温型高速中温消化システムの消化特性を確認するとともに、消化日数短縮の実現可能性および嫌気性消化の安定性等を確認します。また、ステンレス合板槽の耐食や耐久性、および高効率撹拌装置の撹拌性能や堆積物の抑制効果について検証します。実証実験で得られたデータおよび数値解析結果を踏まえ、実規模への適用性を検討し、本技術の設計手法等を確立します。
表 研究項目・内容
| 対象技術 | 項目 | 内容 |
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集中加温型 高速中温消化 システム |
消化特性 | 消化日数短縮運転時の消化性能の確認 |
| 過負荷耐性 | 従来よりも安定性が向上することの確認 | |
| 限界負荷 | 諸条件に対する限界消化日数の確認 | |
| 普遍性 | 水処理方式や季節に対する効果の普遍性の確認 | |
| 自動制御性 | 自動加温制御の追従性の確認 | |
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ステンレス合板製 消化タンク |
消化特性 | 一般的な消化性能が得られることの確認 |
| 耐久性 | ステンレス部の摩耗・劣化状況の確認 | |
| 堆積防止能力 | 撹拌機の最適運用による堆積削減効果の確認 | |
| 撹拌能力 | 消化槽内を十分に撹拌可能であることの確認 | |
| システム全体 | 消費電力 | 交付金要件を満足することの確認 |
| コスト | 従来消化技術に対するLCC削減効果の確認 |
(参考)
日本下水道事業団ホームページ
本件に関するお問い合わせ
| メタウォーター株式会社 | コーポレートコミュニケーション部 | TEL: 03-6853-7317 FAX: 03-6853-8709 e-mail: pr@metawater.co.jp |
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