2021年のニュース
2021年3月期決算および「中期経営計画2023」説明会 主な質疑応答
2021年4月27日開催の2021年3月期決算および「中期経営計画2023」説明会の主な質疑応答をお知らせします。
「中期経営計画2023」最終年度('24/3期)の売上高目標1,400億円達成についての見通しはいかがでしょうか?
'21/3期は受注高、受注残高ともに過去最高を更新しました。'24/3期には、この受注残高からの売上展開が期待されることから達成可能な目標だと見ています。
水ビジネスは水を処理する過程でCO2を排出すると思いますが、御社の脱炭素の取り組みについて教えてください。
焼却炉を例にとると、下水汚泥は熱カロリ-が低く、これまで創エネの取り組みが難しかったのですが、脱水装置と組み合わせることで、汚泥を焼却する際の熱エネルギーを活用した創エネが可能となりました。また、従来は燃焼させる燃料として重油を使用してきましたが、この燃料をアンモニアに切り替える等の研究も進めていきます。
中村社長が6月の株主総会をもって退任するにあたってやり残したこと、山口新社長が引 き継ぎたいことを1つだけ挙げてください。
中村:
当社はWBC(Water Business Cloud)を立ち上げ、水インフラ業界のIT化に取り組んできました。例えば、リモートのネットワーク環境を整えることは、今まで現場に出られない方の社会参画をサポートすることにもつながります。人不足に悩む現場にとっても安心感につながるなど、大きな社会課題の解決につながっていくと見ています。
私はメタウォーターという会社の枠を少し飛び出し、日本の水インフラ業界全体のICT活用により社会インフラの質の向上に貢献していきたいと思います。
山口:
中村社長はWBCを活用しデータの蓄積に力を入れてこられました。私はこれらのデータを活用して、お客様や市民の皆様方に大きく寄与できるような具体的な提案に活かしていきたいと思います。また、水環境ビジネスは、人口減少等の課題がありますが、確実に成長してくと見ています。
今後は、仕様発注から性能発注(DB:Design Build、DBO:Design Build Operate)が益々増加します。当社では、今後の技術者不足に備えて当面2,3年は人材の採用や教育等に投資し、性能発注に対応するための体制を構築していきたいと思います。中村社長の意思を受け継ぎ、「中期経営計画2023」を着実に実行していきたいと思います。
熊本県有明・八代工業用水道運営事業とみやぎ型管理運営方式の案件は、いつ頃から売上、利益に貢献するでしょうか。
熊本県有明・八代工業用水道運営事業は、今期から売上、利益を計上する予定です。みやぎ型管理運営方式は、現時点では優先交渉権者に選ばれただけですので、計画には折り込んでいません。
M&Aを進めている海外事業では、のれん代を除いたベースでの利益貢献はどのくらいでしょうか?
'21/3期の海外事業の売上高はおおよそ150億円で、のれんを含まないベースで10%~ 11%程度の営業利益率を確保できています。「中期経営計画2023」では、新型コロナウイルスの影響もあり、のれんを含んで6%程度の営業利益率が確保できるかと見ています。なお、のれんの償却期間は平均すると15年 になります。
'28/3期売上高2,000億円達成は、M&Aを含めないでオーガニックでの達成は難しいとの ことですが、M&Aをどの程度見込んでいるでしょうか?またその時、海外売上高の規模はどれくらいでしょうか?
売上高はオーガニック成長で1,600億円程度、M&Aで400億円程度をイメージしています。海外の売上げ規模は300億円~500億円(M&A含む)を見込んでいます。
「中期経営計画2020」で開発したナンバーワン製品群の中で一番売りと思っている製品はどれでしょうか?
中村:
一押しは「ファイナルフィルター」で、従来比2倍の処理能力を有する「ろ過部カセット」を下水処理の最終沈殿池に後付けで設置するシステムです。汚水を溜めずに処理できるため、処理にかかるエネルギーは大幅に削減されカーボンニュートラルへの貢献も期待できます。また「ろ過部カセット」は、工場で製作できるため工期短縮にもつながります。さらには最初沈殿池の高速ろ過部分とセットで設置することで下水処理場をコンパクトすることが可能で下水処理場のダウンサイジングにも最適です。
山口:
私の一押しは「高度浄水セラミック膜システム」です。オゾン技術とセラミック膜技術を融合したシステムで、オゾン・凝集前処理を付加することでセラミック膜の流束を従来の3倍に相当する6m~7mを実現しました。コンパクトかつコストを抑えたシステムであり、既存の砂ろ過設備の更新需要に適しています。
今後3年間の営業キャッシュフロー、投資キャッシュフローのイメージを教えてください。
営業キャッシュフローは各年度とも50億円~60億円程度を想定し、投資キャッシュフローは大口の投資と開発投資も含め3年間で100億円~120億円程度とみています。
その時の使途をどのようにお考えでしょうか?
配当、成長投資、内部留保等のバランスを加味しながら、慎重に検討させていただきたいと考えております。
説明資料P20にCPS(Cyber Physical System)のお話がありましたが内容について教えてください?
各種データを集めてCPSでシミュレーションしつつ、プラント、システム等の最終形をイメー ジし、それを設計・製作・施工に生かすというものです。データをCPS上でチェックすることで顧客に説得力のある提案が可能となります。

