2020年のニュース

ニュースリリース
2020年9月 2日

水道事業体向けにセラミック膜ろ過設備のリースを開始

 メタウォーター株式会社(社長:中村 、本社:東京都千代田区)は、水道事業体向け浄水設備として、セラミック膜ろ過設備のリースを開始します。

 このサービスは、当社が所有するセラミック膜ろ過設備を水道事業体に一定期間、定額料金で利用可能なリース方式で提供するものです。本サービスのメリットとして、リース方式のため水道事業体が必要期間に応じて利用できること、予算の平準化が可能であること、保守サービスも契約に含まるため安心して利用できることなどが挙げられます。

 当社のセラミック膜ろ過設備は、河川水、井戸水など水道用原水中に含まれる濁度、細菌類、クリプトスポリジウムなどの原虫類を独自のセラミック膜で除去して、清澄かつ安全な水道水をつくる浄水設備で、国内各地の浄水場で稼働しています。今回、リースするのは、このセラミック膜ろ過設備をコンパクトにパッケージ化し、コンテナに収納した「コンテナパッケージセラミックモバイル(Container Package Ceramic Mobile、以下CPCM)」です。従来のセラミック膜ろ過設備よりも省スペースで設置でき(設置面積は10㎡程度)、非常時にはトラックで移送できるといった特長があります。

 「CPCM」のリースは、水道事業体における財源不足や技術者不足、水道施設の老朽化、災害対応の強化など、刻々と変化する事業環境に合わせ、以下のようなさまざまな利用シーンを想定しています。

 ・小規模浄水場の更新時に利用

 ・浄水場更新時の仮設設備として利用

 ・浄水場のダウンサイジングを目的に利用

 ・浄水場統廃合時の浄水量変動対応に利用

 ・災害時の緊急浄水設備として利用

 また将来的には、リースアップした「CPCM」を小都市の山間部にある小規模浄水施設や新興国でリユースするなど、市町村や国の垣根を越えたサスティナブルな社会インフラ実現に向けた活用も想定しています。

 当社グループは本サービスの展開を通じて、すべての人々に安心・安全な水道水を供給し続けていくことを目指し、豊かで持続可能な社会の発展に貢献していきます。

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コンテナパッケージセラミックモバイル(CPCM)イメージ図

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コンテナ一体型のため、非常時などにトラックでの移送が可能

CPCMの浄水フロー

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CPCM 概要

型式装置構成膜本数浄水量(給水人口*)
CPCM-2 1エレメント×2モジュール 2本 90~160㎥程度/日(300~500人規模)
CPCM-4 2エレメント×2モジュール 4本 190~330㎥程度/日(600~1,100人規模)
CPCM-8 4エレメント×2モジュール 8本 380~670㎥程度/日(1,200~2,200人規模)

*1人1日300リットル使用することを想定して算出

本件に関するお問い合わせ

メタウォーター株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL: 03-6853-7317
FAX: 03-6853-8709
e-mail: pr@metawater.co.jp