2020年のニュース
「単槽型硝化脱窒プロセスのICT・AI制御による高度処理技術実証研究」 実証研究施設完成記念式典を開催
国土交通省が実施する平成31年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)*に採択された、町田市(市長:石阪 丈一)、日本下水道事業団(理事長:辻原 俊博、本社:東京都文京区、以下「JS」)、メタウォーター株式会社(社長:中村 靖、本社:東京都千代田区)の3者からなる共同研究体が提案した「単槽型硝化脱窒プロセスのICT・AI制御による高度処理技術」の実証研究施設が、町田市の成瀬クリーンセンター内に完成し、1月14日に完成記念式典を開催しました。
式典には、国土交通省 水管理・国土保全局 植松 龍二下水道部長、国土交通省 国土技術政策総合研究所 岡本 誠一郎下水道研究部長や小倉 將信衆議院議員、若林 章喜市議会議長を来賓に招き、町田市 石阪 丈一市長、JS 辻原 俊博理事長、当社社長の中村 靖など、約70人が出席しました。また、司会を2019 年度ミス日本「水の天使」西尾 菜々美さんが務め、式典に花を添えました。
<本実証研究の概要>
現在、日本の下水処理施設の多くは耐用年数を超過しており、老朽化が深刻な問題となっています。また、人口減少に伴う流入下水量の減少が見込まれるため、処理施設の統廃合ニーズが高まってきています。統廃合後は処理施設に流入する下水量が増加することとなるため、その全流入量を処理できるシステムへの転換が求められています。
こうした状況を踏まえ、本実証事業は、既設躯体をそのまま活用しつつ、動力設備の増設もせずに高度処理並みの水質を確保するとともに、従来の高度処理技術(A2O法)と比べて槽内流入下水の滞留時間を短くすることで処理水量の増加を可能とします。さらに、従来は個別に運転管理されていた設備群を、ICTとAIを活用して統合的に管理することで、高度な運転管理技術を要することなく、処理水質の安定化とシステム全体での使用エネルギーの最小化を実現します。
今後、町田市、JSを含めた3者相互協力の下、実設備における連続運転を実施し、本技術の適用性、有用性を実証するとともに、実証研究後は、国土技術政策総合研究所における技術導入ガイドラインの作成など、全国への普及展開に向けての取り組みが進められます。
※下水道革新的技術実証事業(通称:B-DASH)とは...
新技術の研究開発および実用化を加速することにより、下水道事業におけるコスト縮減や再生可能エネルギー創出等を実現し、併せて、本邦企業による水ビジネスの海外展開を支援するために国土交通省が実施している実証事業。
Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Projectの略。
※本件に関する技術概要は、過去のリリースを参照ください。
https://www.metawater.co.jp/news/2019/05/ictai-31b-dash.html
完成した実証施設 記念テープカットの様子
石阪市長 植松下水道部長(国土交通省)
辻原理事長(JS) 当社中村社長
ミス日本「水の天使」 西尾さん 施設見学会の様子
本件に関する 問い合わせ
メタウォーター株式会社 | コーポレートコミュニケーション部 | TEL: 03-6853-7317 FAX: 03-6853-8709 e-mail: pr@metawater.co.jp |
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