流動床式炭化システムは、ごみなどの廃棄物を焼却処理するのではなく、炭化物として回収し、有効利用を可能とする新しい廃棄物処理(資源化)システムです。
本システムは
など現在の廃棄物処理が抱えるさまざまな課題に対応しています。
製造される炭化物は、製鋼所でのコークス代替利用などの工業用途をはじめとして、培養土賦活剤、土壌改良剤、融雪剤など、幅広い用途に利用することが可能です。

ごみ炭化物有効利用のイメージ(電気炉製銅所利用のケース)
メタウォーターの流動床式炭化システムには、以下のような優れた特長があります。
廃棄物に混入されている不燃物(鉄、アルミ類、ガレキなど)が炭化炉内で分離除去されるため、炭化物は不純物のない高品質な粉末状となります。
炭化物の可燃分割合を調整できる他、水洗浄による脱塩、造粒、袋詰めなどにより、利用先の用途に合わせたさまざまな炭化物を製造することが可能。
流動床の炉内攪拌効果や砂の蓄熱効果により、汚泥から廃プラスチックまで幅広い性状の廃棄物を安定して炭化処理することが可能。
ごみの自己エネルギーを利用して炭化処理をするため、補助燃料使用量が極少であるとともに、炭化物を化石燃料代替として利用することで二酸化炭素の排出削減に貢献。
流動床方式はキルン方式などと比較して、設置面積が小さく、設備がコンパクト。
炭化炉下部から回収される鉄、アルミ類は、砂の摩擦により付着物が剥されて清潔であり、また未酸化の状態であるため、リサイクルが容易。
炭化炉は稼動部がなく、また、炭化炉、炭化物回収器及び二次燃焼室が一体のため、ガス漏れなどの心配がなく、運転・維持管理が容易。
長年培ってきたセラミック技術を駆使し、耐火物の高寿命化を達成。
砂の蓄熱により設備の起動時間が短く、間欠運転が容易です。また、炭化炉内での処理物(可燃物)保持量が少ないため、起動・停止が安全で、しかも容易です。
本技術の概要を右図に示します。炭化炉に投入された廃棄物は、450℃~600℃に保たれた砂層で熱分解され、炭化物と熱分解ガスになります。また、廃棄物に混入されている不燃物(鉄、アルミ類、ガレキなど)は砂層内で分離され、炭化炉の下部から取り出されます。
炭化物と熱分解ガスは炭化炉上部から炭化物回収器に送られ、遠心力の作用により分離されます。回収された炭化物は塩素分を除去するための洗浄工程、造粒・袋詰などの製品化工程を経て製品として出荷されます。熱分解ガスは二次燃焼室で完全燃焼された後、熱回収、排ガス処理工程を経て大気に放出されます。炭化炉の下部から取り出された不燃物中の鉄、アルミ類は、砂の摩擦により付着物が剥されて清潔であり、また未酸化の状態であるため、リサイクルが容易です。