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ニュースリリース
2017.04.21

「最終沈殿池の処理能力向上技術実証事業」が平成29年度B-DASHプロジェクトに採択

 国土交通省が実施する下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)*1 において、松本市(市長:菅谷 昭)、地方共同法人日本下水道事業団(理事長:辻原 俊博、本社:東京都文京区、以下「JS」)、メタウォーター株式会社(社長:中村 靖、本社:東京都千代田区)の3者からなる共同研究体が提案した「最終沈殿池の処理能力向上技術実証事業」が、平成29年度実施事業として採択されまし た。

 近年、下水道施設の多くは更新時期を迎えており、処理能力に余裕がない処理場は処理系列の増設などが必要となりますが、将来人口減少 による流入水量の減少が見込まれる中、一時的な処理能力増強を目的とした処理系列の増設は避け、財政負担が小さく低コストの更新技術へのニーズが顕在化し ています。

 本提案は、最終沈殿池(以下「終沈」)に「ろ過部」を組み込み、処理水量が増加した時に生じる終沈越流水のSS*2 濃度上昇をろ過部で捕捉することで抑制(量的向上)し、また計画処理水量で運転した場合には、終沈越流水の水質向上(質的向上)を目指すものです。これにより、従来の終沈の処理系列の増設や急速ろ過設備を増設する場合に比べ、建設費の大幅削減が期待されます。
 
*下水道革新的技術実証事業(通称:B-DASH)とは…
       新技術の研究開発および実用化を加速することにより、下水道事業におけるコスト縮減や再生可能エネルギー創出等を
      実現し、併せて、本邦企業による水ビジネスの海外展開を支援するために国土交通省が実施している実証事業。
   Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Projectの略。
 
*2 SS:Suspended solid/浮遊物質、懸濁物質

 1.実証概要

               

2.本実証技術の特長

1)ろ過により処理水質を向上/安定
2)ろ過部圧損は数十mmAqゆえ既設水位の変更が不要
3)自動空気逆洗により連続運転が可能
4)水中に駆動部がなく維持管理が容易
5)プレハブ化により工期を大幅に短縮


3.提案技術の活用例

1)設備更新時の一時的終沈能力不足解消 【量的向上①】
  処理系列数が少ない上に、現有設備能力に余裕がなく、数か月~1年程度の設備更新/停止時に処理能力が
 不足するが、そのためだけの土木躯体を含む終沈の処理系列の増設は避けたい。





2)処理場/系列統合による中期的処理水量増 【量的向上②】
  人口減少による流入水量減少が見込まれるため、統合直後の中期的水量増時において処理系列を増設せず
 に対応したい。


 


3)放流水質向上・安定化 【質的向上】
  雨天増水時、ピーク時等の一時的処理水質悪化を防止したい、あるいは恒常的に放流水質を向上させたい。




4.技術性能目標

【量的向上】
・技術性能:処理水質を悪化させることなく、処理水量を最大2倍まで増加
【質的向上】
・技術性能:計画処理水量において、処理水質を急速ろ過水並みに向上


5.事業の概要

 実証フィールドを提供する松本市は、松本市総合計画の中で、「下水道の適切な維持管理により、清潔で快適な生活環境の確保と河川などの水質保全を目指しま す」と掲げており、下水道施設の長寿命化対策に積極的に取り組んでいます。また、当社は、先進のコア技術で水・資源・エネルギー循環の創出を目指す水環境 のトータルソリューション企業です。今後、松本市、JSを含めた3者の相互協力の下、下水道事業の発展および持続性確保に寄与する革新的技術の確立を目指 します。
 
実施者:                     松本市・日本下水道事業団・メタウォーター共同研究体
実証フィールド:         両島浄化センター(長野県松本市両島3-1)
現処理法:                  標準活性汚泥法


本件に関するお問い合わせ

メタウォーター株式会社 広報IR部 TEL: 03-6853-7317
FAX: 03-6853-8709
e-mail: pr@metawater.co.jp







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