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ニュースリリース
2011.4.21

上下水道事業の「持続性」を支援する新事業「ウォータービジネスクラウド(WBC)」を
立ち上げ
- クラウドを活用した水ビジネスモデルを開発 -

メタウォーター株式会社(社長:松木 晴雄、本社:東京都港区)は、上下水道事業の将来にわたる「持続性」を支援する新事業を立ち上げました。この事業を「ウォータービジネスクラウド(WBC)」と称し、クラウド・コンピューティング技術を活用した新しいビジネスモデルとして推進していきます。

既にクラウドシステムの構築を2010年10月に完了し、上下水道施設への試験的導入、関連機器の開発などを行ってきました。4月1日付で、社長直轄の新組織「WBC推進プロジェクト」を立ち上げ、手始めに「広域監視サービス」「アセットマネジメントサービス」「遠隔支援サービス」の3つの支援ソリューションの提供を開始しました。

今後の展開として、産官学の幅広いパートナーシップの構築を進め、各種支援ソリューションの開発・充実を図り事業を拡大、2015年には売上80億円を見込んでいます。

本事業を通じメタウォーターは、上下水道分野はもちろんのこと、水利用の持続可能性の確保に貢献するために水資源を取り巻く全て(=「水利用基盤」(*))を総合的に捉える事で、長期ビジョンの実現をより確かなものにしたいと考えています。

* ここでいう「水利用基盤」とは、自然の水循環系、水資源を取り巻く環境(土壌、大気など)、水利活用者・上下水道事業者・水利用者および水事業者が使用する資源・エネルギー、これらに関わる制度・法律・規制などを指します。

新事業の背景

「持続性」が求められる上下水道事業が抱える課題

我国の上下水道インフラのストックは、約120兆円前後と言われていますが、その多くは老朽化が進み、2015年以降には「一斉更新時代」を迎えると言われています。上下水道事業を運営する大半の地方自治体は、少子高齢化・人口減に伴う税収減により、更新のための予算確保が厳しく、加えて、熟練技術者の不足も予想されます。このような見通しのなかで、上下水道の品質の維持向上と運営コストの適正化を図り、将来にわたり上下水道事業の「持続性」を確保することが求められています。

これらの課題に対して国は主に「包括的民間委託の導入(以下、「包括化」※1)」や「広域的な維持管理・運営・経営の実現(以下、「広域化」※2)という対策を打ち出していますが、それらの導入・進捗・定着は必ずしも十分ではありません。

※1「包括化」は上下水道施設の運営、維持管理などの業務を包括的に民間に委託することで、運営コストの削減、効率的な経営などの実現を期待するものです。

※2「広域化」は、施設の横断、上下水道の統合、事業体の横断など管理領域を拡大し、より効率的な維持管理・運営・経営の実現を狙うものです。

当社は、これら「包括化」「広域化」の推進をはじめ、より高度な事業運営の支援ソリューションの提供により、上下水道事業の持続性、ひいては持続的な水利用基盤の構築に貢献したいと考え、新たな水ビジネスモデルとして本事業を開発しました。

新事業の概要

【目的】

本事業は、上下水道事業を運営・経営する地方自治体や関連する民間企業に対し、事業の持続性を阻む課題の解決に向け、各種経営資源(ヒト、モノ、カネ、技術、情報)の確保と最適化を実現する、支援ソリューションの開発・提供を目的としています。

【クラウド活用のメリット】

これらの各種支援ソリューションの開発・提供には、クラウド(※3)技術を活用することで以下のメリットを実現できます。

  • 事業体のIT関連投資を「保有」から「利用」へシフトし、トータルコストを低減
  • 複数の自治体・企業間での必要なデータ・情報・技術を高いセキュリティレベルで共有・共用し、ソリューションの高度化・最適化が可能
  • 災害時等のデータ喪失リスクの極小化(データセンターでのデータ保管)

※3「クラウド」とは、クラウド・コンピューティングの略で、ネットワークを経由して、サーバー、ストレージ、アプリケーション、サービス、データなどの各種コンピューター資源を利用するサービスの総称。自らはIT資源を「所有」せず、ネットワークを通じて必要な分だけ「利用」する形態。

【現在提供している支援ソリューション】

1. 「広域監視サービス」
広域にわたる上下水道施設の稼働状況や、水位・水質・圧力等のモニタリングを可能にするサービスです。必須の性能と機能に絞り込むことにより、さらにコスト低減を追求しています。
2. 「アセットマネジメントサービス」
上下水道の事業者が保有している施設設備の仕様、運転・稼働情報、故障情報、保守情報などの各種情報をデータセンターで一元管理し、資産管理の最適化を図るサービスです。
3. 「遠隔支援サービス」
事業体内外の各分野の経験豊富な技術者が、遠隔地から現場作業員の判断や業務を支援するサービスです。(当社カスタマーセンターに常駐する技術者も、各種お問い合わせ等に対応します。)

※ 今後、各種支援ソリューションを充実させていく予定です。

【事業名称とシンボルマーク】

メタウォーターは、これらクラウドの特長を上下水道分野に最大限に活用する方策を
「ウォータービジネスクラウド(WBC)」
と称し、新たな水ビジネスモデルとして位置づけています。

WBCシンボルマーク

図:WBCシンボルマーク

【自治体・企業との連携】

このビジネスモデルは、複数企業の参画を前提としており、結果として上下水道事業領域全体をカバーすることができます。また、気象情報会社やコンサルティング会社などの異業種の参画により、それら企業の保有する技術・データ等を付加することで従来にない高い付加価値の支援ソリューションの開発・提供が可能となります。

一方、複数自治体の参画により、各自治体固有のノウハウやスキルを共有・活用することが可能となります。また同時に、複数自治体間でデータ・情報・技術の共有・共用化を行うことは「広域化」への条件整備につながります。

WBCのサービス イメージ

図:WBCのサービス イメージ

<現在までの適用実績>

広域監視サービス 宮崎県小林市水道課様 運用開始
秋田市上下水道局様 試行中
秋田県潟上市水道局様 試行中
鹿児島県奄美市水道課様 試行中
その他の契約 1件
その他の試行中 3件
アセットマネジメントサービス 当社PFI案件 1件
共同研究 1件
遠隔支援サービス 当社現場で試行済み  

<今後の当社の取り組み>

■パートナーシップの強化
今後の展開として、「WBC」に多くのパートナーの参画を募り、ソリューションメニューの強化を図ります。
■今後のソリューションメニュー
「エネルギーマネジメント支援サービス」
国内総発電量の1.5%を使用する上下水道分野の電力使用量の削減とコストの削減を図り、CO2排出抑制にも貢献する各種ソリューションを提供します。

<売上目標>

2013年度 30億円
2015年度 80億円

WBCのご紹介ウェブサイト

WBCの提供する各種支援ソリューションについて、詳しく解説したウェブサイトをご用意しました。ぜひご覧ください。
URL https://www.water-biz-c.com

以上

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