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2010.7.1

下水処理槽用撹拌機が「経済産業大臣賞」を受賞
- 省エネ、環境負荷低減に加えメンテナンス性も実現させた環境装置 -

メタウォーター株式会社(社長:松木 晴雄、本社:東京都港区)の下水処理槽用撹拌機(複翼式縦軸撹拌機)が、(社)日本産業機械工業会主催の第36回優秀環境装置表彰事業において《経済産業大臣賞》を受賞しました。

複翼式縦軸撹拌機 (駆動部槽上型縦軸撹拌機)

概要

閉鎖海域・湖沼の富栄養化※1を進める要因のひとつとして下水処理場の放流水が挙げられており、この影響を最小限に抑えるため、下水の高度処理化が望まれています。この高度処理に必要な嫌気槽・無酸素槽※2には、槽内を撹拌する設備が不可欠で、従来の水中撹拌機では多くのエネルギーを必要とすることや、駆動部が槽内にあるためメンテナンスに手間がかかるなどの問題がありました。

メタウォーターが開発した「複翼式縦軸撹拌機」(駆動部槽上型縦軸撹拌機)は、低速回転する大型の複翼で嫌気槽・無酸素槽をすみずみまでゆるやかに撹拌し、汚泥の沈降を防止します。撹拌動力密度は1W/m3以下で、クラス最高水準の性能を実現しました。

また、駆動部を槽上に設置する構造のため日常点検も容易であり、さらに複翼を水抜きせずに取り出し点検可能とするなど、高いメンテナンス性を実現しています。

本機は、下水処理施設の高機能化が望まれる今後の改築更新工事において、省エネ性・環境負荷軽減とあわせ施工性・メンテナンス性を追及した、時代のニーズに応える環境装置です。

(財)下水道新技術推進機構 建設技術審査証明(下水道技術)取得品 第0924号

※1 富栄養化とは
湖沼など停滞水域中に含まれる窒素やリンなど栄養塩濃度が高まった結果、それらをとりこみ成長する植物プランクトン等の生物の活動が活発化する現象。富栄養化は、生態系における生物の構成を変化させ、一般には生物の多様性を減少させる方向に作用する。赤潮や青潮などの現象を二次的に引き起こす為、公害や環境問題として広く認識されている。
※2 嫌気槽・無酸素槽とは
微生物による水の浄化過程のうち、酸素を供給しない処理槽のこと。
エアレーション(曝気)を行わず、撹拌のみを行います。

特長

1.省エネルギー

必要な撹拌動力密度1W/m3以下(水深12m以下)を実現、トップクラスの省エネ性能を備えており、従来機種と比べ必要電力量、CO2をともに約60~90%削減します。

2.高いメンテナンス性

駆動装置が下水処理槽の上部にあるため、日常点検が容易です。また、複翼を点検する場合も水抜きせずに取り出すことができ、メンテナンスが容易。
 さらに、部品は全て信頼性が高い日本製であり、もしもの場合も最短で部品の供給が可能です。

3.優れた撹拌性能

新開発の複翼により、水深12m以下の生物反応槽を、すみずみまで低動力で撹拌します。回転速度が約10~20rpm程度と低速であり、また上部の形状が先端に行くに従い後退したブーメラン形状となっているため、下水に混入しているし尿以外の異物(ポリエチレン、プラスチック類、繊維類など)が絡まず、トラブルが起こりにくい構造となっています。

4.優れた施工性

改築更新時に、土木躯体の改築(バッフルプレートや梁の撤去等)なしで設置可能。土木躯体の撤去コストを削減できると同時に、工期を通常で約3ヶ月間短縮もできます。

納入実績

現在、国内下水処理場にて8台が運用されており、2011年度までに10台が納入予定となっています。

今後の見通し

都市部では、高度処理ニーズの高まりにより今後の改築更新工事において好気槽を嫌気槽・無酸素槽に改築して撹拌機を適用するケースの増加が予想されており、土木躯体を改築せず低コストで設置可能かつ優秀環境装置としても評価頂いた本製品のさらなる拡販を目指します。

複翼式縦軸撹拌機 設置例

複翼式縦軸撹拌機 設置例

<優秀環境装置表彰事業とは>

社団法人 日本産業機械工業会が、環境装置メーカーが開発した優秀な装置の普及と技術開発の促進を目的に、1974年(昭和49年)年度から通商産業省(現・経済産業省)の後援のもと、優秀環境装置の表彰を行っている事業です。全国から応募のあった環境装置を審査委員会が、独創性、性能、経済性、将来性等の観点から厳正な審査をし、表彰をしています。

以上

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